SIGMAからSONY αEマウント用の単焦点レンズ 45mm F2.8 DG DNが2019年7月に発売されましたね。
α7Ⅲ用にフルサイズのEマウントレンズをかれこれ5本以上購入してきました。
Gマスターレンズとか写りが良いレンズはかなり増えてきていますが、普段使いにちょうど良いレンズがありません。
そんな中、シグマからEマウントで45mmの単焦点レンズが発売されるのを知って色々調べてみましたよ。
もしやワタシが求めていたレンズかも!?
ちょうどシグマの商品体験イベントが開催されましたので、45mm F2.8 DG DNを触ってきました。
結論から先に言うとメチャクチャ欲しくなりました!多分買います!
ここではシグマの単焦点レンズ 45mm F2.8 DG DNを使ってみた感想と、撮った写真を紹介しますよ~。
この動画では12本の交換レンズを購入してきたボクが、動画用レンズの選び方を解説してみました。
合わせてご視聴ください。
ソニーのフルサイズ機はα7Ⅱから使っており、α7Ⅲを使って1年半です。
ようやくEマウントフルサイズ用のレンズが手元に何本か揃ってきました。
Gマスターの大三元レンズから、ソニーGレンズのマクロレンズや単焦点レンズを主に仕事用に使っています。
Eマウントレンズはどのレンズも気に入ってはいるのですが、とにかく重たくて大きいので持ち運びにはいつも気合いが要るのが難点です。
Gマスターレンズは普段使いでは重すぎるし、値段も高いレンズなので気軽には持ち出せません。
ちょっとしたお出かけでソニー機を持ち出すときのお手軽レンズで良いのがないか、探していたところにシグマから発売されたのが45mm F2.8 DG DNだったのです。
SIGMA 45mm F2.8を使ってみた感想は
・めっちゃ軽い
・見た目がとにかくカッコイイ
・絞りリングがオールドレンズっぽい
・メタルフードがGood!
・シネマっぽい雰囲気で撮れる
・画角はやや狭いけど使い方次第
といった感じ。
SIGMA 45mm F2.8は触ってみた瞬間にも欲しくなりましたよ。
その場で買えるならお会計したいところでした!
みんな大好きイルコさんのSIGMA 45mm F2.8レビュー動画です。
この動画見た段階でワタシの物欲は十分刺激されちゃいましたが、それでもやっぱり実物を一度見たかったのですよねえ。
(ヨドバシに行っても見本がナゼか置いておらず..)
SIGMA 45mm F2.8の重量は215gでとっても軽量です。
レンズのフィルターサイズは55mmで、Eマウント用フルサイズマクロのFE 50mm F2.8 Macroと同じですねえ。
レンズフードを付けてもコンパクトな感じです。
レンズフードは金属製で外周部はローレット加工、レンズにフードを装着した時のクリック感はかなりカッチリ締まる印象です。
また、レンズをボディに取り付けるときもやや硬めです。
レンズ本体もレンズフード同様、アルミニウム仕様で、かなり頑丈な感じがしますね。
シグマのレンズはこれまで何本か使ってきましたが、45mm F2.8は特にメタリック感があり、高級感を際立たせています。
これでContemporaryラインってマジ?って感じ。
それがフォクトレンダーのNOKTONのようなクラシックな雰囲気を醸し出しており、持ち歩くだけでテンションが上がりそうですよ。
45mm F2.8 DG DNはシグマが「持ち運びやすさと光学性能のバランスをとった常用単焦点レンズ」というコンセプトで開発しております。
同じような焦点距離で似たコンセプトのソニー純正レンズが2本発売しています。
・FE 35mm F1.8(SEL35F18F)
・Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA(SEL35F28Z)
FE 35mm F1.8 はSIGMA 45mm F2.8のちょうど一か月後に発売して価格はシグマより1万円値段が高め。
Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZAはソニーのカールツァイスレンズで2013年発売。
お値段はシグマより少しお高めです。
45mm F2.8 DG DN | SEL35F18F | SEL35F28Z |
---|---|---|
焦点距離:45mm | 焦点距離:35mm | 焦点距離:35mm |
レンズ構成:7群8枚 | レンズ構成:9群11枚 | レンズ構成:5群7枚 |
絞りF2.8~F22 | 絞りF1.8~F22 | 絞りF2.8~F22 |
絞り羽根:7枚 | 絞り羽根:9枚 | 絞り羽根:7枚 |
最短撮影距離:0.24 | 最短撮影距離:0.22 | 最短撮影距離:0.35 |
最大撮影倍率:1:4 | 最大撮影倍率:0.24 | 最大撮影倍率:0.12 |
質量:215g | 質量:280g | 質量:120g |
コンパクトさではパンケーキレンズのSonnar T* FE 35mm F2.8 ZAが一番優位ですが、最短撮影距離が長いため、この三本のレンズの中でも一番寄れないレンズです。
また設計が古い割にお値段が高い。
比較検討して一番迷うのがFE 35mm F1.8。
発売時期も近く、設計も新しい。
コンパクトさではシグマ45mm F2.8 DG DNのほうが優位。
接写性能ではFE 35mm F1.8がほんの少し優位です。
とても悩ましい選択ではありますが、見た目のカッコよさとお値段の安さでワタシはシグマ45mm F2.8 DG DNを選ぼうと思います。
非純正レンズにありがちなAF性能の低下を少し心配していましたが、SIGMA 45mm F2.8 DG DNはかなり高速でピントが合います。
遠景・近接の両方でAF性能を調べましたが、純正レンズと比べても全く遜色ありません。
さすが専用設計といったところっス。
ここで撮影した写真はすべてLightroom Classic CCに一度取り込んで書き出ししております。
(露出補正を軽くしています。色は全くいじってません)
レンズプロファイルの補正が適用されるので、歪みや光量落ちはほとんど分かりません。
レンズプロファイル補正をオフにすると結構目立つ周辺光量落ちがありますよ。
シグマ45mm F2.8 DG DNはF4.0~F5.6で解像力がピークとなり、それ以上絞ると低下するレンズだそうです。
あまり意識せずに撮りましたが、カリカリとシャープでシグマらしいレンズだなあと感心していましたよ。
スナップ用レンズなので積極的に逆光で撮ることは少ないと思いますが、逆光耐性も十分な印象です。
晴天の屋外でもゴーストが発生しないスッキリとした写真が撮れそうです。
使ってみないとわかりにくいのがシグマレンズの接写性能。うん。十分に寄れます。
ブログ記事の写真はロスレス圧縮しているので多少劣化しているかもしれませんが、それでもラズベリーの薄い産毛が分かるほどです。
こういうベリー系のタルトはビビッドな色表現のソニーレンズの方が美味しそうに撮れるかもしれません。
でも決して悪くないですよね。
こういう被写体はシグマの大好物ではないでしょうか。
うーん。カッコイイ。
謎に遅いシャッター速度で撮影しているにも関わらず(笑)パキッとしたフロントグリルがたまらんほどシャープ。
ここまで褒めちぎりましたが、このレンズのビミョーだなーと思った部分がフォーカスリングです。
レンズフードに隣接しており、リング幅が狭いため、ちょっと回しにくさを感じました。
レンズフードを外して使えば問題ないですが、フォーカスリングの操作性を気にする人は純正のFE 35mm F1.8のほうが良いかもしれませんね。
ただし、フォーカスリングの滑らかさは軽すぎず重すぎずちょうど良い感じで、使い勝手に大きな問題はありません。
フォクトレンダーのレンズやレンジファインダー用のレンズが好きな方にとっては、むしろ45mm F2.8 DG DNのデザインが使いやすさを感じると思います。
SIGMA 45mm F2.8 DG DN は45mmの単焦点レンズとして考えると決して安い価格設定ではありませんが、全体的にやや高価なソニーEマウント用フルサイズレンズの中ではリーズナブルな印象です。
SIGMA 45mm F2.8 DG DN | 5.8~6.5万円 |
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SONY FE 35mm F1.8 | 6.7~8万円 |
SONY SEL35F28Z | 6.7~8.2万円 |
2019年9月 価格コム調べ
Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA は寄れない点で選択肢から外し、SONY FE 35mm F1.8が迷いどころ。
ポートレートで被写体と背景の分離をしたいならF値の小さいSONY 35mm F1.8のほうが魅力的に思うかもしれません。
だけどワタシの使い道ならF2.8でも十分OK。
45mm F2.8も寄ればボケは十分♪
SONY FE 35mm F1.8はビビッドな色表現なのに対し、SIGMA 45mm F2.8 DG DNはクリアでナチュラルな色表現という感じでしょうか。
Gマスターレンズと比べてもかなり違いますが、ワタシはシグマのレンズで撮った透き通るような感じの色表現も結構好きです。
純正レンズで少し退屈になってきた方にはかなりオススメの遊び心満載のレンズです。
SONYの大きくて重いレンズが辛くて、カメラを持ち出す機会が減ってしまっている人には最高の選択になりそうですよ。
SIGMA 45mm F2.8 DG DNを手にいれたらSONY機を気軽に持ち出す機会が確実に増えそう!