※2024年4月に更新しました。 また本ページにはプロモーションが含まれています

ソニーα7SⅡは実はブライダルの撮影で頻繁に採用されているカメラです。
特にエンドロールと呼ばれている演出映像を制作するときにソニーα7SⅡが活躍しています。
ここではソニーα7SⅡがブライダルビデオ用撮影に最適な理由とブライダル撮影でソニーα7SⅡを活用する場合に最適な設定方法を解説します。
この動画は映像作家で有名な鈴木祐介氏のエンドロールの作例です。α7SⅡが使用されているようですね。
とても暗い環境で撮影されているのにも関わらず、映像にはノイズもほとんどありません。
α7SⅡの暗所撮影の威力が良くわかるのでぜひ視聴してみましょう。

ブライダルの撮影は写真・動画のどちらも撮影がとても難しいと言われています。
その理由は目まぐるしく撮影環境が変わることと、撮影チャンスが一度しかなく撮り直しが効かないことです。
特に撮影環境については天井から壁がすべて真っ白のチャペルもあれば、ロウソクの灯とわずかな間接照明だけで結婚式が行われるチャペルもあります。
また、フラワーシャワーやブーケトスのような結婚式独自のイベントがあり、屋外やレストランのテラスで撮影することもあります。
つまり屋内外を頻繁に行き来して、その度にカメラの設定を変更し、場合によってはレンズにNDフィルターを装着するなどの工夫が必要になります。
このような撮影環境の変化にも柔軟に対応するには撮影の知識と俊敏な対応能力が必要になります。
このような理由から、手慣れたカメラマンでも会場に慣れていないと満足した撮影ができないこともあります。
経験が少ないカメラマンでは最悪の場合、重要なシーンを撮り逃したり、撮影に失敗する恐れもあります。
そうした厳しい撮影環境でソニー α7SⅡは撮影者の能力を十分に補ってくれる機能が満載です。

ソニーα7SⅡがブライダルの動画撮影で採用される理由が4つあります。
α7SⅡはISO感度を最大409600まで上げることができるカメラです。
この数値は今の時点(2019年現在)で一眼カメラ史上最高の感度耐性となっています。
写真の場合、光量が足りない室内での撮影では絞りを目一杯開放し、シャッタースピードを遅く設定します。
それでも暗い場合はISO感度を上げることになります。
ISO感度の数値は高く設定するほど明るく撮れますが、数値を上げ過ぎるとノイズが発生するのが難点です。
動画撮影の場合、フリッカー対策のためシャッタースピードを関東では1/50秒または1/100秒に設定し、関西では1/60秒に固定して設定します。
また、原則フレームレートよりも遅いシャッタースピードの設定はできません。
動画撮影では機動力の面でズームレンズを使うことが多くなりますが、ズームレンズは暗いレンズが多いのでISO感度を上げることになります。
他の一眼カメラではISO6400ぐらいが上限で、それ以上ISO感度を上げるとノイズが目立ってきます。
しかし、ソニーα7SⅡならISO6400程度ならほとんどノイズがありません。
個人的な感覚ですが、ISO12800でもほとんどノイズを感じることはありませんでした。
α7SⅡならば暗いチャペルや、キャンドルサービスの撮影でもライトなしで臨むことが出来るでしょう。
α7SⅡのボディ重量はバッテリーとメモリーカードを含めても627gです。
例えば動画撮影に重宝する高倍率ズームレンズ FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS(780g)を装着した場合でもボディと合わせて1400g程度です。
他社のフルサイズ機、例えばCanon EOS5Dmark3となるとボディだけで950gとなります。
ブライダル撮影の場合、およそ3時間ほどカメラを構え続けなければなりません。
この重量の差は撮影者の疲労に大きく影響するでしょう。
小型軽量のフルサイズ機 α7SⅡは女性でも扱いやすいカメラとなっています。
一眼ムービーでは手ブレ補正は必須です。
特に撮影経験の少ないカメラマンにとって手ブレ補正は強力な撮影補助機能となります。
α7SⅡにはボディ内に5軸手ブレ補正機構が搭載されています。
ボディの手ブレ補正と手ブレ補正機能を搭載したレンズを使うことでムービー撮影時の手ブレをかなり軽減できるでしょう。
α7SⅡには様々なマウントアダプターが用意されています。
例えばレンズメーカーのSIGMAから発売されているMC-11があればCanonのEFマウントレンズを装着することが可能です。
Canonのレンズを豊富に持っているならマウントアダプターMC-11を使うと便利でしょう。
とは言ってもソニー α7SⅡには弱点がないわけではりません。
特に大きな欠点と言えるポイントはバッテリーの持ちが悪すぎることです。
私の経験ですが、何度もRECを切りながら撮影に臨んだとしてもフル充電したバッテリー1本をおよそ40~50分ぐらいで使い切ってしまいます。
ブライダルムービーでα7SⅡを使用する場合、一度の撮影(結婚式・披露宴)で3~4本のバッテリーが必要です。
また、大事なシーンでは途中でバッテリー交換ができないこともあるので、予算に余裕があるならバッテリーを2個装填できるバッテリーグリップを活用するのも良いアイディアです。
それでは実際にα7SⅡをブライダルの撮影で活用するときに実施したい設定方法について解説してみます。

α7SⅡでムービー撮影を行う場合、まずM(マニュアル)モードにするのが基本です。
Mモードでは絞り・シャッタースピード・ISO感度をすべて自分で設定できます。
撮影環境の変化が目まぐるしいブライダルではMモードが最適です。
(動画もマニュアルモードが使えます)

α7シリーズは写真のようにRECボタンがグリップの上にあります。
これはとても押しにくい設計です。
ボタンを押す時に手をグリップから緩めることになって手ブレの原因となります。
また、ボタン自体の大きさも小さいので、指が大きい男性の場合、爪で押すような感覚になります。
何度もRECボタンを押すような撮影の場合、これでは不便です。
α7SⅡはファームウェアのアップデートでRECボタンの位置を他のボタンに割り当てることができるようになりました。
もし動画撮影でα7SⅡを使うならRECボタンを他のボタンに割り当てるのがオススメです。
私は液晶モニター上の「C3ボタン」に割り当てるのが好みです。

この位置はCanon一眼レフカメラのRECボタン位置と同じです。
この位置にRECボタンがある方がグリップを緩めることなく親指でRECボタンを押すことができて便利です。

メニュー画面のダイヤルマークの6番に「カスタムキー設定」があります。

カスタムキーのカスタムボタン3を選択して「MOVIE(動画)」を選択します。
これでC3ボタンにRECボタンを割り当てることができます。
また、これ以外のカスタムキー割り当てについてはC1ボタンにピーキングレベル、C2ボタンにフォーカスモードの選択を割り当てています。
好みもあると思いますので、自分好みの設定にしましょう。

また、Fnキーを押すとファンクションメニューが並んでいます。
上の写真は工場出荷時のファンクションメニューです。
このファンクションメニューも自由に選択することができます。

先ほどのカスタムキー設定の上にあるファンクションメニュー設定を確認してみると、ファンクション上段・下段をひとつひとつ選びなおすことができます。

ちなみに先ほどカスタムキー割り当てを行ったC1キーとC2キーはボディの上部にあります。

C2に割り当てたフォーカスモードです。
通常AF、追尾AF、DMF(AFでMF操作もできる)、MF(マニュアルフォーカス)を切り替えることができます。
ムービー撮影ではAF-CとMFの切り替えを頻繁に行うことになります。

C1に割り当てたピーキングレベルの選択も便利です。
ピーキングはマニュアルフォーカス時のピント合焦部分を設定した色で表示してくれます。

記録設定も必ず確認しましょう。

WEB動画なら60P、最終的にDVDで納品するなら60iで記録を行います。

ちなみにソニーα7SⅡはフルサイズのセンサーを搭載していますが、APS-C(スーパー35mm)に切り替えることもできます。
APS-Cサイズにするとフルサイズに比べて映像がクロップされます。
画角が狭くなるというデメリットがありますが、APS-Cサイズのほうが望遠になるので、もっと寄りたいと思ったときに便利です。
カスタムキーにフルサイズ/APS-C切替を割り当てておくのも良いですよ。
以上で解説したカスタマイズ設定でα7SⅡのムービー撮影がかなり簡単になりますよ。
この他にも便利な機能はあるので、ぜひ自分独自のカスタム設定を追求して、α7SⅡの能力を発揮して高画質な映像を撮ってみてください。