※2024年4月に更新しました。 また本ページにはプロモーションが含まれています
広角レンズは広範囲に撮影する目的だけではなく、煽って撮ることで実際に目で見る風景とは異なるパースペクティブを得ることができます。
またα7Ⅲと電動ジンバルを用いた動体撮影には広角レンズが重宝します。
このように広角レンズは用途が多いため、広角レンズ選びにはなるべく失敗したくないと考えるユーザーも多いでしょう。
SONY α7Ⅲでフルサイズの広角レンズを選ぶときには以下の2本のレンズ用意されています。
Gマスターの広角レンズとGレンズの広角レンズは値段もかなり差があり、どちらを購入するかかなり迷うのではないでしょうか?
ここではα7Ⅲ対応の広角レンズを比較しながらどの広角レンズを選ぶべきか検証してみることにします。
この動画では12本の交換レンズを購入してきた私が、動画用レンズの選び方を解説してみた動画です。
合わせてご視聴ください。
SONY α7Ⅲに合う広角レンズは色々ありますが、FE 12-24mm F4 GはSONY Eマウント用レンズのなかでも最有力候補の広角レンズと言えます。
24mmという一般的な広角レンズの焦点距離から12mmという魚眼レンズ並の焦点距離で撮影出来る超広角レンズとなっています。
SONY α7Ⅲでこのレンズを使う場合、α7Ⅲは35mmフルサイズ撮像素子を採用していますので、表記の焦点距離は換算する必要はありません。
この動画は、video channelさんがFE 12-24mm F4 Gのレビューをしてくれています。
動画50秒以降で電動ジンバルと併用した動画作例があり、動画3分以降に作例の解説をしてくれますので参考になります。ぜひ視聴してみて下さい。
広角側の12mmという焦点距離は、Eマウントレンズ群の中では最も短いです。
普通はレンズの焦点距離が短くなるほど、各種収差の補正が難しくなります。
このレンズの場合は、非球面レンズや特殊ガラスを使用した新しい光学設計によって、収差の補正あるいは耐逆光性能に優れたものにしていて高い描画性能を実現しています。
焦点距離:12mm 絞り値:F11 シャッター速度:1/30 ISO感度:800写真は flickr FE 12-24mm F4 G 作品から引用しています
またオートフォーカスは駆動にダイレクトドライブSSMを使っているので、速さと静かさ及び正確なフォーカスが可能です。
レンズは小型軽量で機動的に撮影できる上に、防塵防滴機能付きなので、ハードな使い方もあまり苦にしません。
ズーム領域全体で開放F値が4となり、ズーム変更時に絞りが変わってしまうこともありません。
このレンズを35mmフルサイズのSONY α7Ⅲに装着した場合には、12mmでの画角は122度、そして24mmは84度になります。
レンズ構成は非球面レンズなどを多用した13群17枚、開放絞りはF4、そして最小絞りはF22です。
絞り羽は7枚で円形絞りを実現できるので、開放絞り付近での撮影ではきれいなボケが期待できそうです。
最短撮影距離は28cmと、かなりの近接撮影もできると言えます。
それではこのレンズとFE 16-35mm F2.8 GMを比較してみます。
SEL1224G
SEL1635GM
SEL1224G | SEL1635GM |
---|---|
絞り羽根:7枚 | 絞り羽根:11枚 |
最短撮影距離:0.28 | 最短撮影距離:0.28 |
最大撮影倍率:0.14倍 | 最大撮影倍率:0.19倍 |
質量:565g | 質量:680g |
絞り値:F4-22 | 絞り値:F2.8-22 |
焦点距離:12-24mm | 焦点距離:16-35mm |
両者のレンズともに手ブレ補正はレンズ側にはなく、カメラボディ側で行うようになっています。
SEL1224Gは径が87mmで長さが117.4mm、重さは565グラムとSEL1635GMよりも軽量コンパクトになっています。
装着していても機動性を欠くことはなく、持ち運びも楽でしょう。
最大撮影倍率はGマスターレンズ16-35mmのほうが大きく撮れるので、近接撮影にはSEL1635GMのほうが分があると言えます。
また、絞り羽根が11枚となるので、ボケ味の美しさでもSEL1635GMのほうがキレイにボケます。
ただし、この二本のレンズは値段がかなり違うのと焦点距離が違うので、同じフルサイズの広角レンズですが撮影する被写体によって好みが分かれると思います。
近接撮影にも使いたい方で予算に余裕があるならSEL1635GMの選択肢が良いでしょう。
しかし広角レンズ本来のパースペクティブを得るのであればFE 12-24mmF4 Gでも十分です。
SONY α7Ⅲに装着した際に、12mmの焦点距離で撮影できる風景写真はかなり魅力的に映るはずです。
12mmという相当マニアックな画角と全ズーム域F4通しの利便性で、表現力に幅がでることは間違いないでしょう。
✅FEマウント対応の超広角レンズ
✅12mmのダイナミックな画像が撮れる
✅機動性の面で動画にも向いています