E10-18mm F4の5年使用してレビュー 長所・短所を解説

※2024年4月に更新しました。 また本ページにはプロモーションが含まれています

 

人生で二本目の交換レンズがSONY Eマウントの広角レンズ E 10-18mm F4 OSS SEL1018です。

 

2012年発売のレンズですが、今でも十分購入する価値のあるレンズです。

 

ここではE 10-18mm F4 OSSを買うか悩んでいる方向けに、このレンズを5年使ってみた感想を紹介します。

 

 

結論から先にいうと、E 10-18mm F4 OSSはオススメのレンズです。

E 10-18mm F4 OSSの長所・短所や撮影時の解消方法なんかも解説するのでぜひ読んでみてください。

 

E 10-18mm F4 OSSを購入した理由

 

SONY α6500に E 10-18mm F4 OSS を装着

 

E 10-18mm F4 OSSを購入した理由はNEX-5Rで屋内での自撮り撮影に欲しいと思ったから。

 

当時ユーチューバーのカズさんのレビュー動画を見て欲しくなったと記憶しています。

 

映像クリエイターの動画っ校 by 那須裕介さんもE 10-18mm F4 OSSのジンバル撮影 レビュー動画を公開されていましたね。

 

E 10-18mm F4 OSSは静止画・動画の両方で素晴らしい画像が撮れる超広角レンズです。

 

SONY Eマウント APS-C対応レンズの中でも人気の高いレンズの一つです。

 

手振れ補正機構をレンズ内部に備えており、ジンバルやスタビライザーの撮影にも相性が良いというのが購入の決め手です。

E 10-18mm F4 OSSの長所

E 10-18mm F4 OSSは動画撮影目的で購入しましたが、持ち運びにも便利なサイズであるため、徐々に写真撮影目的で持ち出す機会が増えていったレンズです。

 

E 10-18mm F4 OSSの主な長所は端的に言うと

 

長所

✅軽快に持ち運べる超広角ズームレンズ
✅コントラストの高い画像が得られる
✅開放F値4が使える

 

こんな感じで、SONY α6000シリーズで初めて超広角レンズを導入するならこのレンズを選んで後悔しないでしょう。

超広角ズームレンズ

 

E 10-18mm F4 OSS SEL1018

 

E 10-18mm F4 OSSの焦点距離はフルサイズ換算で15mmから27mmをカバーする超広角ズームレンズです。

 

SONYのフルサイズ用レンズで同じような広角ズームレンズとなると、FE 16-35mm F2.8 GM や FE 12-24mm F4 G SEL1224G が挙げられます。

 

左:SEL1018 右:SEL1635GM

 

どのレンズもサイズ・重量ともに大きくなり、持ち運びに不便さを感じます。

 

その点、E 10-18mm F4 OSSはAPS-C用レンズのため重さはわずか225g。

 

 

超広角レンズ特有の不便さが一切ないのが特長です

ジャケットのポケットに入るサイズで、フルサイズ換算15mmの超広角が得られるのが最大の魅力です。

 

一日中旅に出てスナップ撮影をするとき、ズームレンズと合わせて持ち運んでも全く重荷にならないので非常に重宝するはずです。

コントラストの高い描写力

これまでいろんなシーンでこのレンズを使ってきましたが、中でも天気の良い屋外の撮影環境で非常にコントラストの高い画像を得ることができています。

 

焦点距離:11mm 絞り:F4.0 シャッター速度:1/4000 ISO:320 写真拡大

 

逆光耐性に強く、太陽光などの強い光源をフレームに入れてもフレアやゴーストが発生しにくいですね。

 

私は動画撮影の際にNDフィルターを装着するのでレンズフードを外すことが多いのですが、それでもコントラストが高い映像が撮れています。

開放F値4が使える

E 10-18mm F4 OSSはズーム全域でF4固定で撮影できるので、動画撮影には非常に便利です。

 

F4.0はそれほど明るいわけではありませんが、光量が足りない撮影シーンでも安心感があります。

 

特に室内撮影の用途が多い方はF4.0を頻繁に使用するので便利ですよ。

 

焦点距離:10mm 絞り:F4.0 シャッター速度:1/4000 ISO:320 写真拡大

 

静止画メインの方は曇りの日や夕方に、シャッタースピードを速くしても明るさを保つことが可能です。

 

 

手前ボケを表現したいときにもF4.0を使います。

E 10-18mm F4 OSSの短所

では次に E 10-18mm F4 OSSの欠点について指摘してみましょう。

 

SEL1018の2つの不満点

✅絞りF4の四隅の画質
✅接写撮影時のゆがみ

どちらも広角レンズ特有の欠点ではありますが、E 10-18mm F4 OSSは顕著に出るので撮影時には注意しています。

絞りF4の四隅の画質

ズーム時の四隅の画質がちょっと残念です。

 

顕著に描写力が落ちているのがよくわかります。

 

焦点距離:10mm 絞り:F4.0 シャッター速度:1/4000 ISO:320 写真拡大

 

画像中央の解像力はズーム全域でとても良いので、その差が目立ちます。

 

これを解消するために、私はある程度(F6.3~F8)絞って撮影しています。

 

動画は静止画ほど目立たないので絞ってもF6.3程度にしています。

接写撮影時のゆがみ

E 10-18mm F4 OSSは接写で撮影したときのゆがみが結構目立ちます。

 

ズーム端の18mmで糸巻き型、ワイド端でタル型のゆがみが発生します。

 

この歪みはカメラの補正機能で改善するので、より新しいα6000シリーズのボディを使うことで違和感がなくなります。

 

私の場合、NEX-5R ⇒ α6000 ⇒ α6500とボディを買い替えるたびにこのレンズを使うのが楽しくなりました。

 

E10-18mm F4(edit)
焦点距離:18mm 絞り:F4.0 シャッター速度:1/125 ISO:100 写真拡大

 

最新のα6000シリーズを使うならJPEG撮って出しで不満を感じることはないと思います。

 

また接写撮影時の歪みはAdobe Lightroom のレンズプロファイル補正でかなり改善します。

 

ブラウザやスマホアプリでも使えるLightroom CCでも歪みを補正する機能が搭載されているので便利ですよ。

 

SONY Eマウント(APS-C)対応 広角レンズ比較(ズーム・単焦点含む)
レンズ名 SEL1018 16mm F1.4 DC DN
焦点距離(mm) 10-18mm 16mm
焦点距離35mm判換算 15-27mm 24mm
レンズ構成(群-枚) 8-10 13-16
開放絞り(F値) 4 1.4
最小絞り(F値) 22 16
絞り羽根(枚) 7 9
円形絞り
最短撮影距離(m) 0.25 0.25
最大撮影倍率(倍) 0.1 1:9.9(0.10)
フィルター径(mm) 62 67
レンズ内手振れ補正 -
寸法(mm) 70.0 x 63.5 72.2 X 92.3
質量(g) 225 405
販売価格(税込) 7.1~8.6万円 4.3~4.9万円

※販売価格は2023年11月に価格コムで調べています。

SONY APS-Cのレンズはかなり豊富になっていますが、超広角レンズの選択肢は多くありません。

 

競合製品で人気が高いのがSIGMA 16mm F1.4 DC DNです。

 

静止画メインの方でボケ描写を重視するならシグマの広角レンズのほうが秀でています。

 

ただし重量が倍ほどになるので、持ち出しやすさと動画撮影もするならE 10-18mm F4 OSSがおススメです。

E 10-18mm F4 OSSの付属品

 

E 10-18mm F4 OSSの付属品

 

E 10-18mm F4 OSSの付属品はレンズフードとフロント・リヤのレンズキャップです。

 

私はレンズの前玉が大きいのと、ジンバルで使うためレンズ保護フィルターを装着しています。

 

保護フィルターは画質が落ちにくく、汚れに強いHAKUBAのXC-PROがおススメです。

E 10-18mm F4 OSSの操作性について

 

E 10-18mm F4 OSS SEL1018

 

E 10-18mm F4 OSSのズーム・フォーカスリングの操作性はとても快適で滑らかです。
絞りはボディ側で操作します。

 

ズームリングはやや軽いので、私はジンバル撮影でズームリングをパーマセルテープで固定して使っています。

 

あと広角ズームレンズには珍しい手ぶれ補正が付いているのも嬉しいポイントです。

 

光量が少ない撮影環境ではシャッター速度を遅くして撮影しても手ブレを抑えて撮影出来ます。

 

写真初心者や動画用途で使う人の使い勝手を考えてくれているのがとてもよく分かります。

 

E 10-18mm F4 OSSの評価ポイント

外観・質感

 

E 10-18mm F4 OSS SEL1018

 

コンパクトで軽量なのに安っぽさを感じさせないデザインです。

 

 

ソニーらしい洗練されたシャープな外観になっていますよ。

本体だけでなく操作リングもすべてメタル素材を採用しているので、触ったときの質感も高級感があります。

 

 

レンズだけを見たら少し小さすぎるぐらいの印象ですが、α6000シリーズはどれもとてもコンパクトなので装着してみる非常にバランスが良いです。

 

 

コンパクトなソニー APS-Cには、これくらいのサイズが正解でしょう

せっかくサイズを小さくしたカメラに、でかいレンズ付けても意味ないですもんね。

 

ソニーフルサイズの超広角レンズがどれも大きいので、明確に差別化できています。

描写力

E 10-18mm F4 OSSの描写力はレンズ中央部分において、どの焦点距離でも解像落ちが生じることはありません。

 

なかでも逆光時の画質の良さはこのレンズの評価が高いポイントです。

 

F4 F5.6 F8.0 F11 F16

 

※クリックで拡大・絞り値も分かります。

 

F値を絞り込むことで描写の甘い周辺部分を改善することができるので、撮影になれるほど良い画質が得られるようになります。

 

広角端は絞り開放でも解像するので撮っていて非常に楽しいです。

レンズ周辺の解像力をチェック

クリック(タップ)で拡大画像を確認できます。

 

絞り値 F4.0

焦点距離10mm(35mm判換算15mm)

焦点距離18mm(35mm判換算27mm)

絞り値 F5.6

焦点距離10mm(35mm判換算15mm)

焦点距離18mm(35mm判換算27mm)

絞り値 F8.0

 

焦点距離10mm(35mm判換算15mm)

焦点距離18mm(35mm判換算27mm)

絞り値 F11


焦点距離10mm(35mm判換算15mm)


焦点距離18mm(35mm判換算27mm)

絞り値 F16


焦点距離10mm(35mm判換算15mm)


焦点距離18mm(35mm判換算27mm)

焦点距離18mmではレンズ周辺の解像落ちが気になりますが、F8.0で軽減できます。

接写性能

 

E 10-18mm F4 OSSの接写ではRAWデータのままだと糸巻き型の歪曲収差が目立ち、ソフトウェアの補正で対応します。

 

補正を強めると画角が狭くなるデメリットがありますが、新しいボディを使う場合はそこまで気にならないと思います。

 

ゆがみ補正を手動マイナス40前後にしておくとけど、ゆがみはほとんどなくなります。

ワイド端(10mm)の最短撮影と画像サイズ
ワイド端の最短撮影距離
焦点距離10mm
テレ端(18mm)の最短撮影と画像サイズ

 

テレ端の最短撮影距離
焦点距離18mm

E 10-18mm F4 OSSは最短撮影距離は焦点距離を変えても0.25mとなります。

 

被写体にかなり近く寄って撮影することができます。

 

ただし最大撮影倍率は0.1倍となるので、被写体を大きく撮影する効果はそれほど強くありません。

ボケ味

E 10-18mm F4 OSSには円形絞りが採用されており、ボケ味はキレイです。

 

開放絞りは最大F4.0なので大きくてはっきりとしたボケ味は期待しない方がいいですけど、そこそこ素直なボケが出てくれます。

 

ナチュラルなボケで被写体と背景を分離した写真を撮りたいときには十分役立つレンズです。

携帯性

 

E 10-18mm F4 OSS SEL1018

 

E 10-18mm F4 OSSは超広角を撮影できるのに重さがわずか225グラムしかないのは素晴らしいです。

 

これだけの軽さだから携帯性は抜群です。

 

軽すぎると耐久性が心配になるかもしれませんが、鏡筒は金属素材で作られているから堅牢性は高めです。

 

私はこれまでE 10-18mm F4 OSSをジンバル・スタビライザーと合わせて使い、手荒に扱うこともありましたが、少しくらいタフに使ってもまったく問題ありませんでした。

 

5年使っても未だに壊れることなく活用できています。

お買い得感

 

E 10-18mm F4 OSS

 

E 10-18mm F4 OSSは静止画・動画のどちらの用途でもおすすめのお買い得レンズです。

 

価格は7万円前後となっていて、超広角レンズにしてはかなり手に入れやすいお値段です。

 

画面中央の解像度の高さは他のレンズよりも優れているし、逆光耐性の高さは屋外の撮影で威力を発揮します。

 

なんと言っても225gの軽さ。

 

持ち出し機会が増えることを考えると、抜群のコストパフォーマンスと言えるレンズです。

E 10-18mm F4 OSSを5年間使ってみた感想

私はE 10-18mm F4 OSSを使い倒した後、ソニー最上位 Gマスターの広角レンズ FE 16-35mm F2.8 GMを購入しました。

 

 

そのため写真撮影はFE 16-35mm F2.8 GMを使うことが多くなりましたが、α6XXXシリーズで撮影するときは今でもE 10-18mm F4 OSSを高頻度で持ち出します。

 

広角レンズは全般的に撮影にちょっとした工夫を行うことで写真のクオリティが格段に改善します。

 

最初にAPS-Cの広角レンズで撮影を覚えることで、後々フルサイズの超広角レンズを使ったときにも違和感なく使いこなすことができます。

 

 

手軽に持ち運びできる超広角レンズは一本持っておいて損はありません。

E 10-18mm F4 OSSレビュー まとめ

E 10-18mm F4 OSS

 

こんな感じです!

 

E 10-18mm F4 OSSは販売されてから年数が経っているので、中古の品ぞろえも多く手軽に買えるレンズです。

 

ボディ性能において完成しているα6000シリーズの最新モデルと合わせて使うことで、自分でも驚くほどの素晴らしい写真が撮れるはずです。

 

E 10-18mm F4 OSSは

✅超広角レンズの撮影がうまくなりたい方
✅α6000最新シリーズを持っている方
✅何年も飽きずに使えるレンズが欲しい方

に最高の選択です。

 

ソニーでは定期的にキャッシュバックキャンペーンを行っています。

 

キャッシュバックが大きいフルサイズのレンズが目立ちますが、毎回APS-Cのボディとレンズも対象商品になっています。

 

新品で購入する際には必ずチェックしておくのがおススメです。