※2024年4月に更新しました。 また本ページにはプロモーションが含まれています
α6500で純正マクロレンズが欲しいとなった場合、Eマウント対応のマクロレンズから選択することになります。
マクロレンズを選ぶ基準は色々あると思いますが、まず重要なのは焦点距離でしょう。
Eマウント用マクロレンズは現在(2019年6月現在)ソニーから3本発売されていますよ。
✅ソニーEマウント用マクロレンズ一覧
・FE 90mm F2.8 Macro G OSS
・FE 50mm F2.8 Macro
・E 30mm F3.5 Macro
上から順番に焦点距離が長く、価格も高いです。
ちなみにE30mmのみAPS-Cセンサー用レンズです。
α6500はAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載しているのですが、上で紹介したレンズは全て装着できます。
ただし焦点距離は35mm判換算にして考える必要があるので要注意です。
このエントリーではE 30mm F3.5 MacroとFE 50mm F2.8 Macroを実際にα6500に装着して、焦点距離の違いとそれぞれの描写力を比較してみましょう。
この動画では12本の交換レンズを購入してきた私が、動画用レンズの選び方を解説してみた動画です。
合わせてご視聴ください。
E 30mm F3.5 Macroはα6500と相性の良いAPS-Cセンサー用マクロレンズです。
シルバーカラーで小型・軽量なレンズとなっています。
焦点距離は45mmで見たままの撮影ができるので、スナップ写真から物撮りもこなせます。
焦点距離(35mm判換算) | 30mm(45mm) |
---|---|
開放絞り値 | 3.5 |
最小絞り (F値) | 22 |
最短撮影距離 (m) | 0.095 |
最大撮影倍率 (倍) | 1倍 |
手ブレ補正 | なし |
写真はα6500にE 30mm F3.5 Macroを装着した様子です。
E 30mm F3.5 Macroにはレンズ側にAF/MF切り替えのスイッチもなくシンプルな形状でフォーカスリングのみ用意されています。
ミニ三脚で撮影してみましょう。
絞りは目一杯開放している状態です。(F3.5)
室内で撮影し、露出計は+1.0が表示されています。
次は同じ位置でFE 50mm F2.8 Macroを使って撮影してみよう。
このレンズの詳しい解説は「α6500用のマクロレンズにFE50mm F2.8 Macroを購入した!開封してみるよ!」で書いているので合わせて読んでみてください。
FE 50mm F2.8 Macroの焦点距離は35mm判換算で75mmとなります。
中望遠マクロレンズで絞り開放値が2.8となっており、E 30mm F3.5 Macroよりも1段明るいレンズです。
焦点距離(35mm判換算) | 50mm(75mm) |
---|---|
開放絞り値 | 2.8 |
最小絞り (F値) | 16 |
最短撮影距離 (m) | 0.16 |
最大撮影倍率 (倍) | 1倍 |
手ブレ補正 | なし |
α6500に装着してみた状態です。
レンズにはAF/MF切り替えスイッチやフォーカスホールドボタン・フォーカスレンジ切り替えスイッチが用意されています。
先ほど紹介したE 30mm F3.5 Macroと同じ撮影環境にしてみましょう。
被写体とレンズの距離は変更していません。
絞りは目一杯開放して撮影してみました。(F2.8)
露出計は+1.3が表示されています。
FE50mm F2.8 Macroのほうが被写体がより大きく撮れています。
また、ボケ味も強いのが分かります。色のりもすこし強い感じがします。
FE50mm F2.8 Macroはフルサイズ専用のレンズで、フルサイズのイメージセンサーに合わせたイメージサークルとなっています。
フルサイズ用レンズをAPS-Cセンサーのα6500に装着する場合、イメージサークルに余裕があるおかげで色収差や周辺光量低下が起きません。
描写力だけで判断すればα6500にはAPS-C用レンズよりもフルサイズレンズのほうがキレイに撮れるでしょう。
ただし、この二つのレンズは焦点距離が違うので、撮影環境に合わせて使い分けるのが良いです。
メーカーの仕様表では撮影倍率は同じ1倍となりますが、最短撮影距離はE 30mm F3.5 Macroのほうが寄れるようです。
ピントが合わせられるギリギリまで寄ってみました。
近接するとピント合わせが難しくなりますが、上の写真の位置まで寄れます。
実際に撮影する場合はここまで被写体に寄って撮ることはほとんどないでしょう。
この両者のマクロレンズはオートフォーカスの機構が大きく異なっています。
E 30mm F3.5 Macroはインナーフォーカス(リアフォーカス)式が採用されていて、レンズ内にAF駆動モーターを内蔵しています。
そのためピント合わせが非常に速いです。
α6500の高速AFと非常に相性が良く、マクロレンズとは思えないほど素早いピント合わせが可能です。
それに対してFE50mm F2.8 Macroは全群繰り出し式のオートフォーカスとなっています。
全群繰り出し式のオートフォーカスは筒体内のレンズ全てを動かしてピントを合わせます。
収差変化がなく、高画質に撮れるという利点がありますが、オートフォーカスが遅いというデメリットもあります。
快速なオートフォーカスが求められる街中でのスナップ写真ならE 30mm F3.5 Macroが断然オススメになります。
FE 50mm F2.8 Macroのオートフォーカスのもっさり感は高速AFを搭載するα6500の能力を十分に発揮できていません。
ただ、その反面α6500の持ち味よりもむしろキレイに撮ることを重視したいユーザーにはFE 50mm F2.8 Macroがオススメと言えます。
中望遠ズームという少し離れた距離からでも被写体を大きく撮れるのは人物撮影でも優位性があるでしょう。
ボケ味もあり、発色も良いのでじっくりと撮影できるポートレートには威力を発揮するレンズですよ。
✅発色がとにかくキレイ
✅離れた距離から大きく撮れる
✅オートフォーカスは少しもっさりしている
✅α6500と好相性。ピント合わせが速い
✅焦点距離は45mmと標準
✅描写力は程々